GML Report vol.7

脱炭素社会に向けた「減CO2ミッション」プロジェクト

CO2モンスター制作の親子向けワークショップレポート

こんにちは、グリーン・マーケティング・ラボ運営事務局です。

現在、たくさんの企業が、脱炭素社会の実現へ向けた取り組みを進めています。脱炭素は世の中の大きな潮流となっています。ですが、実際に、買い物をするとき「環境」「脱炭素」に配慮しているから、そうした取り組みを行っている企業を応援したいから、といった理由で脱炭素に関して具体的な行動に移している一般の生活者はまだまだ少ないというのが現状です。

そのためグリーン・マーケティング・ラボでは、『みんなで減CO2(ゲンコツ)プロジェクト』をスタートし、難しく捉えられがちな「脱炭素社会とは何か?」というテーマを、子どもから大人まで、もっとわかりやすく身近な問題へと変えるため、さまざまな取り組みを行っています。

今回は、エイチ・ツー・オー商業開発様と大阪府門真市様、日本総研の3社が共催する形で、小学生を対象に 、イズミヤショッピングセンター門真にあるイベントスペース『市民andツナガル』で行われた、ワークショップの様子をご紹介します。

脱炭素を学んでオリジナルモンスター作りに挑戦

ワークショップはまずは講義パートから始まります。CO2の排出量がこのまま増え続けると、地球にどんな悪影響があるのかなどについて、GMLのメインキャラクターのニャートラルと共にストーリーを展開しながら、スライドで紹介していきます。

ワークショップの講師は、こども向け参加体験型コンテンツプランナーとして活躍する、なおやマン(島﨑直也)さん。

また、普段の生活に潜んでいるCO2の排出源について、「ゲームの遊び過ぎ」など、子どもたちに身近な例をテーマにクイズ形式で出題。子どもたちに問いかけながら、一緒にCO2の発生源や排出量を考察していきます。会場のあちこちから、元気な子どもたちの声が上がります。

講義パート後半では、より具体的に日常生活のCO2発生源を見つけるミニワークを実施。
キッチンが描かれているイラストマップの中から、「電気がつけっぱなし」「コンセントが挿しっぱなし」など、子どもたち自身でCO2が発生している箇所を発見します。

そして講義は、徐々にメインのワークパートへ。モンスターの制作準備に入っていきます。

先ほど見つけたキッチンのCO2発生源を、どこか1か所に絞り、CO2が発生している理由や解消方法をシートに記入します。スタッフのサポートを受けながら、子どもたち一人ひとり真剣に、講義で気づいたことや学んだことをまとめていきます。

そしていよいよ、実際にCO2モンスターを描く時間がスタート。
記入したシートを元に、子どもたちが思い思いのCO2モンスターを描いていきます。
CO2モンスターはデザインだけでなく、生息地や性格、大きさなども決めることができ、子どもたちならではの視点で、CO2モンスターたちが生き生きと仕上がっていきます。下書きから着色まで、出来上がったら完成です。

最後は発表の時間です。
前に出て、自分が作ったCO2モンスターの名前や大きさなどを子どもたちが発表します。
子どもたちの学びと、オリジナルな世界観が表現された、たくさんのCO2モンスターが生まれました。

今回の作品は、店舗に展示されること、後日、オリジナルカードになって受け取れることをアナウンスし、ワークショップは終了です。

参加した子ども達のコメントをご紹介します。

  • 「楽しかったし、勉強になった!これからは、ゴミの分別を特に頑張りたいです。」

  • 「参加して楽しかったです!授業も全部おもしろくて、モンスターもうまく描けました。これからもゴミをきちんと分別できるよう心がけたいです。」

  • 「参加して楽しかったです!CO2について色々知ったし、CO2モンスターもできて良かったです。授業もわかりやすかったです。家に帰ったら、こまめにコンセントを抜きたいと思います。」

また今回は、親子参加型のワークショップのため、保護者の方のコメントもご紹介します。

  • 「以前にも参加したことがあります。前回作ったカードを家に飾って、CO2削減についての取り組みも、普段から話したりしています。
    キャラクターを作るのが好きみたいで、今回もチラシを見た時に、子どもから『また参加したい』とリクエストがあって来ました。子どもも真剣に取り組んでいたので、参加して良かったです。」

  • 「来て良かったです。普段、家でも環境問題については話したりするので、家族4人で参加しました。家に帰ったら改めて、資源の無駄遣いはしないようにしたいね、と話したいと思います。」

  • 「子どもが真面目に取り組んでくれていて、真剣に聞いているなと思いました。家ではあまりCO2について話すことはないので、子どもと一緒に考えるきっかけになりそうです。電気はつけっぱなしにしないよう、普段から子どもにも伝えているので、今回の参加をきっかけに、親子でより節電意識を高められそうです。」

また、イズミヤショッピングセンター門真では本イベントの開催前にオリジナルCO2モンスターのアイデアを募集しており、実に85件のご応募がありました。応募作品は施設内で掲出・展示を行いました。

イズミヤショッピングセンター門真での展示の様子その1
イズミヤショッピングセンター門真での展示の様子その2

イズミヤショッピングセンター門真での展示の様子。

ワークショップに寄せて

ワークショップを終えて、今回のイベントを企画したグリーン・マーケティング・ラボ コンサルタントの杉原絵美さんにコメントをいただきました。

グリーン・マーケティング・ラボ コンサルタント 杉原絵美さん

「今回のイベントは、ワークショップに参加することで、脱炭素や地球温暖化について楽しく学んでいただき、ご家庭の中でも、子どもたちから保護者の方へ向けて、脱炭素のアクションを働きかけるきっかけになるといいなと考え、企画を考案しました。

特に今回のワークショップで印象的だったのは、“目で見て、触れて、実感すること”の重要さです。講義の中で、CO2排出量を子どもたちに伝える際に、ビニール袋を使って「小さい袋2個分」など、実際に目の前で見てもらえるように工夫しました。すると会場から歓声が上がり、実際に触れて体験するからこそ、印象づけができるのだと実感しました。

また親子で参加いただくことで、いつもは話さない脱炭素に関する話題についても、ご家庭でコミュニケーションをより深めていただける、良いきっかけ作りになれたのではないかと感じています。

今後は、こうした環境教育に関してのイベントだけでなく、スマートフォンのアプリや流通小売りの店舗で、色々な取り組みを実施していきたいと考えています。企業同士の連携はもちろん、自治体の皆様も、一般の方々の脱炭素や行動変容に向けて様々な取り組みをされているところが多いので、仲間づくりを広めていきたいと思っています。」

また、今回のワークショップを共催した各社担当者様からも、コメントをいただいています。

エイチ・ツー・オー商業開発 松田京子様
「子どもたちの成長のサポートと、地域の自然を継続させていくということは、グループの1つの目標と考えています。ですが、その目標を実行でき、私たちの商業施設にも来ていただける企画を、どのような切り口で実施すればいいのかというのが、これまであまり明確ではありませんでした。そんな思いでいたところに、日本総研様からお話を頂いて、今回のワークショップの構想がスタートしました。
ワークショップを開催したイベントスペース『市民andツナガル』は、これまでにも地域の方々と一緒に作ってきた場所です。そうした地域の繋がりはもちろんのこと、自治体や他の企業の方々と、さらに輪を広げることができ、とても嬉しく思います。今後も規模を広げていきながら、今回のようなイベントを継続的に開催していきたいと思っています。」
門真市役所 寺田様 黒田様
「門真市では、 に、『門真市ゼロカーボンシティ宣言』として、令和32(2050)年までに二酸化炭素の排出量実質ゼロを目指すことを表明しました。その取り組みの1つとして、今回のワークショップは、お子さまや保護者の方へゼロカーボンに向けた啓発ができたのかなと思います。
環境問題はテーマが大きいため、普段の生活に落とし込んで考えることは難易度が高いですが、ワークショップを通して普段の心がけに置き換えていただける、良いきっかけ作りになったのかなと感じています。
そして環境問題をテーマにしたイベントは、1回の開催ではなかなか伝わりにくいというのが実情です。そのため、今回のようなお子さまや保護者の方にも親しみやすいイベントを、何回も重ねていくことに意義があるのかなと感じています。
また、単独で今回のようなワークショップを開催するのは難しいため、各社が力を合わせて実現できたことも良かったです。色々な団体の方が連携することでしか実施できない、有意義なイベントだったと思います。」